文字サイズ
会員登録申請

導入対象面積

7.7ha

導入開始時期

令和4年8月〜

実証期間

令和4年〜令和6年

埼玉県スマート農業アクションプランの取組

農地集積が進む担い手(ねぎ、ブロッコリー等)における省力化・効率化(産地の強化)

現状等

  • 中耕、防除作業の一連の作業において、高精度で直線状の作業が求められている
  • 基肥施用量の削減、環境負荷低減が求められている

目標

  • 作業時間の削減、作業の効率化
    作業時間 約40%削減
  • 低コスト化
    基肥施用量が全面施肥と比較し30%以上削減でき、コストが3,817 円/10a以上削減
  • 作業の軽労化、疲労削減
  • 収量の増加、品質の維持・向上
    10a当たりの収量 3,500 個→4,000個

導入技術と効果

直進アシスト機能付きトラクタとうね内部分施肥施用機による作業の効率化

直進アシスト機能付きトラクタとうね内部分施肥施用機を組み合わせることで、うね立て同時部分施用機による基肥散布を省略※することができ、作業時間を約37%(3.5時間/10a → 2.2時間/10a)削減できた。
※作業の省略

基肥散布 耕うん 畝立 定植
耕うん 畝立・施肥 定植
導入前 3.5時間
令和4年度 2.2時間

10a当たり作業時間

作業の省力化による管理の手間の軽減、施肥量の半減と収量増加

畝立て作業が直線的になり、生育期の中耕などの管理が楽になった。操作性も良く、施肥・畝立て作業まで一人で行えるようになった。

直進アシスト機能付きトラクタによる施肥量の節約と収量増加

基肥の化学チッ素(N)成分量を50%(18kg/10a→9kg/10a)に減らしながらも、ブロッコリーの収量を6%(3,500個/10a→3,728個/10a)増やすことができた。

化成肥料量 チッ素(N)成分量
導入前 160kg 18kg
令和4年度 40kg 9kg

10a当たり化成肥料量とチッ素(N)成分量

導入前 3,500個
令和4年度 3,728個

10a当たりのブロッコリー収量

また、実証品目(ブロッコリー等)の化成肥料の削減代は約184万円、人件費は約12万円の削減効果があった。

実証・導入した機械

機械 メーカー モデル 台数 写真・画像
直進アシストシステム搭載トラクタ 井関農機株式会社 NTA365FFZGQCY 1台
うね内部分施用機 井関農機株式会社 UBS215G 1台
うね内部分施薬機 井関農機株式会社 XS-R4G-6-UBS 1台

導入を検討されている方に向けて(農業者の声)

  • 導入してよかったこと
    直進アシストの機能でまっすぐの畝ができるため、その後の中耕作業が楽になりました。また、うね部分施用機で肥料を減らすことができました。
    畝づくりを1人で行いながら、2台の定植機で定植ができるようになり、作業時間が短く効率的に作業ができるようになりました。