![](https://smartagri-navi.pref.saitama.lg.jp/wp/wp-content/uploads/やまといもほ場とFS.jpg)
導入対象面積
0.6ha
導入開始時期
令和4年5月〜
実証期間
令和4年〜令和6年
埼玉県スマート農業アクションプランの取組
- 農地集積が進む担い手(ねぎ、ブロッコリー等)における省力化・効率化(産地の強化)
- 熟練農家の技術や知恵の見える化(産地の強化)
現状等
- かん水などの管理作業を経験値で判断している
- 昨今の気象変化による猛暑が品質と収量に影響している
目標
- 作業時間の削減、作業の効率化
慣行と比較した管理作業の削減 - 収量の増加、品質の維持・向上
収量向上20%
A品率20%増加 - 見える化
データを活用した生産技術のマニュアル化
導入技術と効果
かん水管理タイミングの見える化
経験則で判断していた土壌水分状況が可視化され、より適切なタイミングでのかん水管理の検討が可能となった。(具体的なタイミングについては調査中)
降雨があっても土壌水分が十分に上昇しない場合があり、芋肥大期の土壌水分が乾燥傾向(土壌水分のデータ推移が一定の数値で停滞する状態)になることがあった。
実証・導入した機械
機械 | メーカー | モデル | 台数 | 写真・画像 |
---|---|---|---|---|
環境モニタリングシステム | ベジタリア株式会社 | FieldServerFS-2300 利用可能時期:2026年3月末まで |
3台 | ![]() |
土壌環境モニタリングセンサー | ベジタリア株式会社 | VGT-5TE | 3台 | ![]() |
簡易気象観測センサー | ベジタリア株式会社 | VGT-SS1502 | 1台 | ![]() |
導入を検討されている方に向けて(農業者の声)
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導入してよかったこと
土壌水分の具体的な数値を見ることができ、感覚と数値を結びつけることができます。
2作分の土壌水分推移データを見てきたことで、かん水が必要なタイミングが見えてきました。
実証2年間は梅雨が不安定でしたが、これによる土壌水分推移への影響を見ることができました。従来は梅雨明け7月下旬以降からかん水管理を始めていましたが、土壌水分推移の様子から、今後はより早い対応が必要であると実感しました。 -
導入に当たって留意したほうが良い点
データ確認や回収のために通信契約が必須ですが、通信形態が3Gであり、3G回線サービスの終了に伴いあと2年しか使用できません。(令和6年現在)
長く使用できる通信形態とするか、通信形態の変更・更新の対応があるとよいです。Bluetoothによるデータ回収が可能であれば、データ回収の手間はありますが使用を継続できます。 -
今後導入したい方に向けて
精密で高価なスマート農業機器の導入(特に露地に常設する場合)については、コストと耐用年数のバランスを考えて慎重に行う必要があります。