
導入対象面積
49ha
実証期間
令和5年〜
埼玉県スマート農業アクションプランの取組
- 水稲作業の効率化
- 水稲の安定生産と低コスト化
- 農地集積が進む担い手における効率化
現状等
- 田植えの期間が約30日と決まっており、効率化が求められる
- 一連の作業は熟練を要するため、人件費が高くなる
目標
- 作業労働時間の短縮
30%減 - 作業労働費の削減
40%減 - 規模拡大
10ha拡大
導入技術と効果
作業時間の削減及び労働時間の削減と栽培面積の拡大
隣接する2ほ場でロボットトラクタによる代かき、及び直進アシスト田植機による作業を2名のオペレーターにより実施した。2名のうち1名は田植機(レベル1)の操作、もう1名はロボットラクタ代かき作業(レベル2)の監視及び田植機の苗補給等を担った。
その結果、通常個別(オペレーター3名)に作業するのと比較して作業時間が36%(9.6分/10a→6分/10a)削減されることが確認でき、労働費は個別作業と比較して42%の削減ができた。
労働時間 | |
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導入前 | 9.6分 |
令和6年度 | 6分 |
労働時間の削減
また、経営面積(規模)は令和6年度時点で36%(36ha→49ha)増加した。
経営面積(規模) | |
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導入前 | 36.9ha |
令和6年度 | 49ha |
経営面積(規模)の拡大
実証・導入した機械
機械 | メーカー | モデル | 台数 | 写真・画像 |
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ロボットトラクタ | ヤンマーアグリ株式会社 | YT4104A | 1式 | ![]() |
直進アシスト田植機 | ヤンマーアグリ株式会社 | YR8DA | 1機 | ![]() |
導入を検討されている方に向けて(農業者の声)
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導入してよかったこと
自動運転作業の状態で身体的・精神的負担は軽くなりました。これにより作業計画を見通せる時間ができるようになり効率化も進みました。1区画ほ場規模が大きくなれば作業時間がさらに削減できる可能性があ゙ります。 -
想定と違った点
障害物センサーが敏感でサギ類が飛来すると作業が停止することがあります。イネカメムシが多発したため、収量が得られず収益が減収しました。 -
今後導入したい方に向けて
ロボットトラクタ(レベル2)になるため、直進アシスト田植機(レベル1)との違いや価格差を考え導入してほしい。レベル2とレベル1の違いは乗用の有無(目視による監視で大丈夫(外周走行は有人)であるので疲労度は軽くなります。