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導入対象面積

71ha

導入開始時期

令和3年12月〜

実証期間

令和4年〜

埼玉県スマート農業アクションプランの取組

農地集積が進む担い手(ねぎ、ブロッコリー等)における省力化・効率化(産地の強化)

現状等

  • 栽培面積が拡大し、耕作範囲の遠方化が進んだことにより、作業の省力化が求められている
  • 栽培作物の単作化・周年化による土壌病害が発生している

目標

  • 定植前準備作業の時間を65%削減
  • 収量が10%増加
  • 肥料代を20%削減し、低コスト化

導入技術と効果

【えだまめ】直進アシスト機能付きトラクタと車速連動施肥機・は種機等による作業時間の削減

えだまめでは、直進アシスト機能付きトラクタと車速連動施肥機、車速連動目皿式高速は種機を組み合わせて導入し、耕うんと施肥、は種の同時作業を行った。
は種前に実施していた土壌表層への直線の印付け(線引き)の作業が割愛され、2人で行っていた作業を1人で行うことができた。
また、10aあたりの作業時間を約58%(えだまめは種の作業時間:9時間→3.75時間)削減できた。

導入前 9時間
令和4年度 3.75時間

【キャベツ】直進アシスト機能付きトラクタと車速連動施肥機による作業時間の削減

キャベツでは、直進アシスト機能付きトラクタと車速連動施肥機、溝切機(既存)を組合せて使用し、定植前のうね立て作業を行った。
うね立て作業前に実施していた線引きの作業が割愛され2人で行っていた作業を1人で行うことができた。
また、10aあたりの作業時間を約69%(キャベツ定植前準備(うね立て)の作業時間:210分 → 65分)削減できた。

導入前 210分
令和5年度 65分

実証・導入した機械

機械 メーカー モデル 台数 写真・画像
直進アシストシステム搭載トラクタ 井関農機(株) RTS25ZGQ 1台
GPS車速連動グランドソワー (株)タイショー UX-110f-GP 1台
車速連動目皿式高速播種機 アグリテクノ矢崎(株) ADRG-3YK 1台

導入を検討されている方に向けて(農業者の声)

  • 導入してよかったこと
    は種後のうねが直線的に仕上がるためその後の管理が楽になりました。は種機や施肥機が車速に連動するため、作業スピードを上げて作業できました。また、施用量が少なくても正確に散布することができました。
  • 想定と違った点
    直進アシストトラクタは、ほ場の形状によって、また、旋回後に直線に入る際にも直進アシスト機能に誤差が生じ修正が必要になることがありました。修正のためにかえって時間を要することがありました。
  • 導入に当たって留意した方が良い点
    直進アシスト機能は「アシスト」の名のとおり補完的な機能だと思います。直進アシストトラクタを使いこなすためには、ある程度の技術力が必要であると思われます。
  • 今後導入したい方に向けて
    スマート農機の機能がニーズに合っているかよく検討する必要があると考えます。