
導入対象面積
11ha
導入開始時期
令和4年11月〜
実証期間
令和4年〜
埼玉県スマート農業アクションプランの取組
農地集積が進む担い手(ねぎ、ブロッコリー等)における省力化・効率化(産地の強化)
現状等
- 規模拡大によって経験の少ない従業員が増えている
- マルチ資材購入・廃棄処理コストが増加している
目標
- 生産人件費を20%削減
- レタスの秀品率が5%増加
導入技術と効果
自動操舵機能付きトラクタによる全面マルチで秀品率向上
全面マルチ試験区の平均重量は平マルチに対して約100g重くなり、300g以下の生育不良も皆無であった。
実証・導入した機械
機械 | メーカー | モデル | 台数 | 写真・画像 |
---|---|---|---|---|
全面マルチ用トラクタ | ヤンマーアグリ株式会社 | YT122XUN-ZM | 1台 | ![]() |
全面マルチャー | ニプロ松山株式会社 | ZM201PY-MLCHB | 1台 | ![]() |
自動操舵システム | 株式会社ニコントリンブル | GFX-750-APEMD-BOX | 1台 | ![]() |
マルチ剥ぎ取り機 | 株式会社デリカ | DR-202N | 1台 | ![]() |
導入を検討されている方に向けて(農業者の声)
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導入してよかったこと
経験の少ない社員でも、自動操舵により長い畝を真っ直ぐにすることができました。また、平マルチと比べて、全面マルチの生育が早まり、収穫期を分散することができました。 -
想定と違った点
沖積土壌のような重たい土のほ場では、マルチャーに負荷がかかって故障の原因になってしまったので、作業速度を落とす必要がありました。また、畝間の覆土が不十分な場合や強風の日が多場合は、マルチが剝がれてしまい、剥がれたマルチを直す必要があります。 -
導入に当たって留意した方が良い点
土壌の条件として、沖積土壌よりも洪積土壌のような軽い土が適しています。定植機を使用する場合は車輪幅を狭くする。合わない場合は手植えになります。 -
今後導入したい方に向けて
平地の場合排水が不十分になります。マルチに排水穴をあける必要があります。肥大速度が早まり、良品が増える結果になりました。